J-1-2.リモートセンシングの環境・農業への利用
■ 学習項目
リモートセンシングデータを処理し、環境や農業に関する情報を得ることができる。具体的な例を示す。
■ ポイント
1. 日本近海のプランクトン量
2. オゾン層の変化
3. モンゴルで発生した大規模な山火事
4. 松山市周辺の土地利用変化
5. 足尾銅山跡地の植生の復旧状況
6. 群馬県内の水稲の作付け面積の推定
7. 群馬県前橋市内の麦の作付け面積の推定
8. 群馬県内の針葉樹広葉樹等の分布
9. 秋田県大潟村の稲作過程の様子
協力:財団法人リモート・センシング技術センター/群馬県総合教育センター
コンテンツ1
1.日本近海のプランクトン量
■ 解説のポイント


地球環境衛星ADEOSの画像。日本近海のプランクトン量を示している画像で、プランクトン量の多さは、赤、黄、緑、青の順に示されている。
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コンテンツ2
2.オゾン層の変化
■ 解説のポイント




<<TOMS 初画像>>
宇宙からの地球オゾン層の毎日の全球観測が、1996年(平成8年)9月12日、日本の地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)に搭載された米国のオゾン全量分光計(TOMS)による画像の初取得により再開された。


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コンテンツ3
3.モンゴルで発生した大規模な山火事
■ 解説のポイント




1996年(平成8年)2月にモンゴルで発生した大規模な山火事を、地球資源衛星1号「ふよう1号」(JERS-1)の光学センサ(OPS)により観測し、宇宙開発事業団(NASDA)の地球観測センター(EOC)に於いてデータの処理を実施した。
この衛星写真は、1996年5月25日及び1995年(平成7年)6月8日に同一の地域を観測したもの。1996年に観測された画像によって山火事による煙を確認できると共に、焼失した領域をおおよそ判別することができる。


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コンテンツ4
4.松山市周辺の土地利用変化
■ 解説のポイント




観測場所:愛媛県松山市周辺
観測日:1994年、1984年
衛星名/センサ名:LANDSAT-5/TM

松山市周辺の10年の土地利用変化を解析した画像。1/25,000の地形図をもとに市街地、水域、森林など8種類に土地利用を分類し、解析した。作成された分類画像からは、山裾に広がる果樹園や多数点在している池がこの地域を特徴付けている様子が見て取れる。また、松山市(各画像の左側)周辺、今治市(各画像の右側)、東予市(各画像の右中央)の市街地や住宅地の拡大に伴い、周辺地域の水田や畑が減少している。埋立て等によると思われる海岸線の変化を考慮に入れ、利用目的に合わせた解析処理を行うことにより、地球観測画像は種々の情報をもたらしてくれる。


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コンテンツ5
5.足尾銅山跡地の植生の復旧状況
■ 解説のポイント


足尾銅山跡地の植生の復旧状況。赤で示した部分は植生が破壊された部分である。復旧事業も実施され、徐々に緑がもどりつつある。
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コンテンツ6
6.群馬県内の水稲の作付け面積の推定
■ 解説のポイント


画像は、LANDSATデータ(1996.10.27)をコンピュータで画像処理し、群馬県内の水稲の作付け面積を推定したもので、黄色に表示した部分が水稲の作付けされている確率の高い部分である。
この画像では、黄色の画素数をコンピュータで計算すると35,815画素であったので、次のように計算できる。
作付け面積 黄色の画素数×1画素の面積
35,815×30m×30m
32,233,500平方メートル
約3,200ヘクタール
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コンテンツ7
7.群馬県前橋市内の麦の作付け面積の推定
■ 解説のポイント


画像は、LANDSATデータ(1993.4.2)をコンピュータで画像処理し、群馬県前橋市内における水田裏作の麦の作付け面積を推定したもので、赤色に表示した部分が麦の作付けされている確率の高い部分である。
この画像では、赤色の画素数をコンピュータで計算すると14,353画素であったので、次のように計算できる。
作付け面積 赤色の画素数×1画素の面積
14,353×30m×30m
12,917,700平方メートル
約1,300ヘクタール
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コンテンツ8
8.群馬県内の針葉樹広葉樹等の分布
■ 解説のポイント


画像は、LANDSATデータ(1996.10.27)をコンピュータで画像処理し、群馬県内の針葉樹広葉樹の分布を推定したもので、オレンジ色に表示した部分が針葉樹、黄色に表示した部分が広葉樹の分布している確率の高い部分である。
前橋市や高崎市などの市街地や道路は薄紫色に表示されている。北部の白っぽい部分は雪が残っている様子である。
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コンテンツ9
9.秋田県大潟村の稲作過程の様子
■ 解説のポイント




(1)秋田県大潟村
画像は、LANDSAT-5号が観測した秋田県大潟村とその周辺の様子である。 画像を拡大すると、場所を確認することができる。
大潟村は日本で2番目に大きい湖だった八郎潟(はちろうがた)を干拓(工事期間:昭和32年から44年)したことにより誕生したところである。
草や樹木が生えているところは緑色、草や樹木の少ない市街地や住宅地等は赤紫色で表しており、大潟村の中心地や秋田市の位置を確認することができる。





(2)代(しろ)かき〜田植え
画像は、SPOT-1号が観測した大潟村の拡大画像である。
田起こしが終り、用水路から水を引き、田んぼを平らにする代かきが5月上旬頃に行われる。
代かきが終わると田植えが始まる。この時、田んぼは水をはった状態にあり、画像では濃い灰色(黒っぽく)になっているので、確認することができる。また、大潟村の中心地は、薄い灰色になっているので、水をはった田んぼと区別することができる。





(3)稲の成長
画像は、(1)と同じ地球観測衛星が8月17日に観測したものである。
田植えから3ヶ月が過ぎ、稲が元気に成長しているころ。
(1)の画像と比較すると、大潟村の土地の大部分が明るい赤色をしており、稲の生育をうかがい知ることができる。
また、大潟村の中心地は薄い灰色をしているので、稲作地帯と区別がしやすくなっている。





(4)刈り入れ前
画像は、LANDSAT-5号が2000年9月4日に観測したものだが、大潟村の北部と東部には、あいにく雲がかかっている。
この年の大潟村は天候にも恵まれ、稲の成育は順調で、稲穂も黄金色に輝いている。後は、刈り入れを待つばかりである。





(5)刈り入れ中
画像は、SPOT-2号が2000年9月22日に観測したものである。薄雲がかかっているが、大潟村の刈り入れの状況を確認する事が出来る。
田植えから4か月が過ぎると、収穫の時期で、刈り入れを待つ田んぼは赤く、既に刈り入れを終えた田んぼは白っぽくなっている。この時点で、およそ5割の田んぼが刈り入れを終えているようである。



(6)刈り入れ後
画像は、SPOT-2号が2000年10月6日に観測したものである。上空には少し雲がかかっている。
大潟村の大部分の田んぼは、刈り入れを終えているようである。(2)や(3)の画像では赤色、この画像では白っぽくなっているところが稲刈りを終えた田んぼである。
収穫された稲は、乾燥、籾すり、精米などの過程を経て、新米として各地に発送される。
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